ハゲタカ 第二回 ゴールデンパラシュート

サンデートイズ創業70周年パーティの会場。
社長の大河内瑞枝は太陽のようにきらびやかなドレスを身に纏い、噂になっている経営危機を一蹴した。

メイン銀行である三葉から、事業戦略部(問題ある企業を再建し、住倉銀行との合併に際し、自行の優秀さをアピールすることが主な目的)に配属となった芝野(柴田恭兵)、そしてサンデートイズの買収を企む鷲津(大森南朋)とアランが、大河内社長の挨拶を苦々しく聞いていた。

老舗の玩具メーカーであるサンデートイズの経営は、瀕死の状態だった。
社長の瑞江は、会社の金を完全に私物化していた。豪勢な屋敷は社宅として登記。洋服なども会社の名前で領収書を切っていた。
その上、本業であるオモチャ販売を、テーマパークなどの赤字経営が圧迫し、銀行からの借金(債権)を返すあてなど、もうどこにもなかったのである。

ただし、会社のネームバリューは絶大なものだ。倒産させてしまうには惜しい。イメージを損なわず再生すれば、金のなる卵だ。
鷲頭と芝野はそれぞれに大河内社長に接近するものの、強欲な社長は自身の経営責任を認めるどころか、会社を手放す気はないと豪語する。もはや、自分にその責任も権利もないとは露とも思っていないようだ。

鷲津と芝野は社長宅で一緒になる。
因縁の対決だ。
ゴールデンパラシュート:役員連中に文字通りゴールド(金)をちらつかせて、気持ちを切り崩す。どこへなりとも落ちていけるように、金のパラシュートをつけてやる。だから、経営から手を引くんだ。金をつらつかせて大河内一族の退陣をせまる鷲津を芝野が責め立てた。
「また、西之屋さんと同じことをするのか?」

「あなたが私を変えたんです。」
7年前、ある町工場のおやじさんがたった200万の借金のために首をつった。
その時、芝野が言った。
「資本主義だから仕方ない。」
その一言が鷲津を変えた。
鷲津は続けた。
「シガラミだらけの銀行に何ができる?!」
出来やしない。出来るのは自分達だけだ。

大河内一族は一枚岩ではない。
そのことを見抜いた鷲津と芝野。
だが、今回は芝野が鷲津を出し抜いた。

社長の息子を取り込んで、柴野がサンデートイズの再生権を手にした。
かのように見えた。
鷲津はすでに次の作戦を練っていたのだ。




「資本主義だから仕方ない。」



芝野のこの言葉は、きっと若い後輩を慰めるための言葉だったと思うのですが、その言葉は鷲津の中の真実のスイッチを押してしまったんですね。
弱肉強食、金のないものが負ける・・・それが資本主義。
自分の、言ってみれば何気ない一言が一人の若者の運命を狂わせる引き金となった。
芝野さんはどんな気持ちで、鷲津の告白を聞いたんでしょうか?
西乃屋の息子も、鷲頭と同じような思いを抱えてしまうのでしょうね。

芝野さんは、芝野さんで銀行の中では、自分もまたサラリーマンに過ぎない。
昔の鷲津と同じように、上からの命令には絶対服従。
会社を再生するように命じられても、そこには制約がたくさん。
経営を破綻させた責任者から、ありえないような条件(自宅を継続使用。経営からは手を引かないetc)を突きつけられ、鷲津じゃなくても唖然ときます。どっちが債権者だって感じです。けれども、『良心』にではなく、『命令』に従うしかない自分の存在。

今回さすがの柴野さんも、大河内女社長には思いっきりさじを投げたらしく(苦笑)
あれは確かに凄かったです。富士真奈美さん、どうしてあんなにケバさが似合ってしまうのでしょう。間近で見たらチカチカきそうで、香水にクラクラしそうです。鷲津の十八番を奪ったかのようなカタチで、大河内社長を追い込みました。

しかし、鷲津がこのまま黙って負けるわけがなく、来週巻き返しにかかるようです。
いやいや、こう来てくれないと!私の中で盛り上がりません。
あれだけ嫌って、軽蔑していた女社長を担ぎ上げるみたいですね。
さすが鷲津さん。
利用できるものは、何でも利用する。

その現在の鷲津さんと、町工場でワイシャツを真っ黒にして、たった一本のネジを探すために汗する鷲津さんのギャップ。素敵です。思わず可愛いと心の中で叫んでました(笑)
このドラマ、大森さんと柴田さんじゃなきゃもう考えられません。


それにしても、お金はコワイ。
一度大金を手にしてしまうと、その魔力に全てを狂わされても離れたくなくなる。
離れられなくなる。

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この記事へのコメント

2007年02月25日 10:50
芝野もただ真っ直ぐな男じゃなかったですね。
鷲津のように根回しをして
出し抜く技量があった事に驚きです。

個人的に序盤でフランクに話す芝野さんの相手が
嶋田久作さんってのがちょっとインパクトが
ありました(笑)

来週は芝野と鷲津の激戦ですが
傍目から見ると泥沼ですね(;・∀・)

そうそう
勘助の兄者も登場するみたいです(  ̄ノ∇ ̄)
2007年02月25日 13:15
>芝野のこの言葉は、きっと若い後輩を慰めるための言葉だったと思うのですが

そうだと思います。
でも、鷲津が理解した意味は、全く違ったようですね。

「サンデートイズ」の件では芝野が鷲津を出し抜き、一歩リードなのかな?
このまま鷲津も黙ってはいないでしょうし、
二人の攻防が楽しみです。
meihua
2007年02月25日 13:30
ikasama4さんへ

>芝野もただ真っ直ぐな男じゃなかったですね。

私もあの展開にはオドロキでした。芝野さんキャラにボブ的要素が足されてたんですね。 芝野さん、根はいい人だと思うんです(偽善的なとこは確かにあるとも思うのですが・・・)芝野さんの方が政彦より大人で、政彦は極端に走ってしまうくらい純粋な心の持ち主だったんだと思います。

>フランクに話す芝野さんの相手が
>嶋田久作さんってのがちょっとインパクトが>ありました(笑)

ありましたね~。アラン坊や、結構いい感じじゃないですか?それにしても、嶋田さんといい、佐戸井さんといい、次は勘助の兄じゃですか~。キャスティング最高の布陣です。

>来週は芝野と鷲津の激戦ですが
>傍目から見ると泥沼ですね(;・∀・)

まったくもってドロドロ沼ですね。芝野さん、どう出るんでしょうか?男二人のこの泥沼はとても楽しみです。

バイアウトが読みたくて、本屋さんはしごしましたが・・・やっぱりありませんT▽T 月末まで待つしかなさそうです
meihua
2007年02月25日 13:33
にな様へ

>鷲津が理解した意味は、全く違ったようですね。
極端な結論にたどり着いてしまったんですよね。それくらい、純真な若者だったんだと思います。

来週の二人の攻防戦が今からまた、私もすご~く楽しみです。

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