Meihua's English Diary

アクセスカウンタ

zoom RSS サン・ジャックへの道

<<   作成日時 : 2007/06/22 10:06   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

画像



フランスのあるところに、とっても仲の悪い三人の兄弟がいました。
ある日、三人はそれぞれに黒い縁取りの手紙を受け取ります。
それは母親の突然の死を知らせるものでした。
三人は弁護士のところでとんでもない話を聞かされます。
母親の遺産は、彼らにではなく慈善団体に寄付されることになるというのです。
ただし、彼らにたった一つだけ遺産を手にする最後のチャンスが残されていました。
その条件というのは・・・


「スペインにあるキリスト教の聖地サンジャックまで1500kmを三人一緒に歩くこと。」




誰もが何かしら抱えて生きています。全然キレイじゃない生き方。そしてそれが当たり前なんだなという気にさせられる、とてもリアルな映画です。


聖地を訪れようとしているみんなの心には、神もへったくれもありません。
あるのは己の欲望だけです(苦笑)
そしてシスターも神父さんも、やっぱり人間。自分に神に都合のいいように、時には人種差別も厭いません。
イスラム教の青年が、女の子を追いかけてキリスト教の巡礼地を目指したり。
ローマ法王の財テクを皮肉ったり。
風刺が効いてて、この辺見ててくすりと笑えます。


ただ一緒に歩くだけ。特別なドラマが起きるわけじゃない。
だけど、同じ時間を共有するうちに段々と今まで知らなかった相手のことが見えてきます。
弟は社会的に成功した兄が羨ましく、自分にまったく自信がもてなかった。
兄は女にもてる弟に劣等感を持っていた。
ほろりとこぼれてしまう本音。


現実ってそうですよね。大きなイベントでのみ人生が変わるわけじゃない。些細なことの積み重ねで少しずつ、自分でも気づかない内に何かが変わっていたりする。
そのきっかけを思い出すことは出来るけど、その時はそんなことで自分の人生が変わってしまうなんて思いもしなかったような小さな出来事。
正に巡礼の地への一歩一歩が、自分が辿る人生そのものです。
小さな一歩がやがて大きな道となる。


醜いののしり合いやら、見るに耐えない酷い争いにげんなりすることも多かったのですが、その人間臭さで彼らの存在がとても身近に感じられました。
物語の冒頭でつかみ合いのケンカをしていた兄と妹が、最後の方では同じ部屋でおやすみのキスを交わすようになる。
その照れたような、ぎこちない様子がすごく微笑ましかったです。
そして巡礼に参加したみんながそれぞれ新しい道を歩き出す。


人生はいつからだって、誰だって、まだまだやり直しが出来るんだということを、決してお涙頂戴でなく、どちらかというとドライに見せる作品です。
だからこそ画面の中には妙な現実味があって、思わずホロリとさせられます。まあ、最後はかなり狙ってる気もしましたが^^;
それをあざとく感じさせない、理想の終わり方だったと思いました。


http://www.saintjacques.jp/(公式サイト)

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
サン・ジャックへの道 Meihua's English Diary/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる