Meihua's English Diary

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<<   作成日時 : 2007/05/01 18:36   >>

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「バベル」の塔。その昔、神の怒りに触れ言語を分たれた人間の末裔である私たち。
言葉が通じない世界の中で、人は心を繋げることが出来るのか?



壮大なテーマと重厚な雰囲気の中で、繰り広げられる人の悲しみの連鎖。
ドキュメンタリーフィルムのような印象を受けます。
人間がそれぞれの大陸でどう暮らしているのか。
その国なりの、どんな問題を抱えて生きているのか。
一見豊かに見える国にでも、心の闇は存在する。重い、重苦しい切ない闇。


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アメリカの裕福な家庭の夫婦は、一番下の息子を不慮の事故で亡くしたせいで夫婦仲が崩壊寸前。
夫婦の絆を取り戻そうと、夫は妻をモロッコ旅行へ連れ出した。
そして、バス移動中に運悪く妻が一発の銃弾に倒れた。



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その夫婦の家でベビーシッターをやっているメキシコ人のアメリ。
不法就労の彼女は、息子の結婚式に子供らを連れてメキシコへ。
結婚式を無事に終えアメリカへ戻ろうとした時、彼女がアメリカで築き上げた生活が些細な出来事から一気に崩れだした。



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モロッコのヤギ飼いの一家は、家畜を食べる獣を退治するために銃を買った。
息子達は銃が物珍しく、その手に奪い合うように先を争った。
自分の力を誇示するため遠くのバスを狙って引き金を引く。そして犯罪者となった。



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日本では音のない世界で生きている一人の少女がいた。
少女は誰も自分を見てくれない、認めてくれない世界の中で苛立ちを隠せずにいた。
父親さえも、自分の気持ちに気づいてくれない。誰か、私を見て。私に触れて。私だって生きている。



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そして、その父親がモロッコ人に譲った拳銃が全ての引き金だった・・・



悪くはないんですが・・・
個人的にラストシーンがもう一つ。
それまでとても複雑に絡み合ってきた出来事が、あまりにもスルッと簡単にほどけてしまった感じがしてですね。
あそこまで盛り上げてくれたんだったら、オチにもう少しスパイス絡めて欲しかったです。



「相互理解」「銃規制」「移民問題」「ドラッグ」etc、現代の色んな問題をごった煮にして差し出された、考えれば考えるほど深みを増す映画なんでしょうけど。
せっかくこれだけのメンバーを集めたんなら、エンターテーメント性を持つ一つの豪華作品として、最後までこっちを唸らせる演出が欲しかったというのが、正直な感想です。



「幽霊の正体見たり枯れススキ。」(ちょっと違うけど^^;)
怖い怖いと思っていたものの正体は、実はとっても単純なもの。
世界は混沌として、疑心暗鬼の生活を余儀なくされている現代。
一番怖いのは人間自身が生み出す心の闇。
けれど、見方さえ変えることができれば必ず光は射す。
乱暴にまとめちゃうとこんなとこかなあと、監督のラストメッセージを見ながら思いました。



チエコのラストは綺麗にまとまってたし、チエコだけの映画だったらとても秀逸なラストシーンだったと思います。
彼女の胸のきしむ音、声にならない悲鳴が聞こえ続けて、見てて痛々し過ぎました。
今回のキャストの中で、確かに一番インパクトがありましたね。
けど裏返すと、他が弱すぎた気もします。
ガエル君、結局キミは何がしたかったんだ〜そして何処へ消えちゃったんだよ〜みたいな(苦笑)


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言葉って確かに大事だけど、言葉が通じるからって、気持ちが通じるとは限らない。
言葉が分かるからこそ、邪魔になることもある。そうして、表面上分かった気になるのが一番怖い。
外国語としての言葉だけは理解できても、その土地の文化やら考え方を理解してないと、激しい誤解を生むことがある。
自分の常識だけで相手を判断しようとすると、とても悲しいすれ違いを起こす可能性がある。
言葉は通じなくても、モロッコのおばあちゃんがアメリカ人女性の頭をなでてくれたように、安らぎをもたらす場合もある。




「BABEL」の塔で崩壊したのは「言葉」じゃなくて、「人の心」だったような。
傲慢になりすぎた人類。
言葉は繋ぐことが出来ても、人の心は繋がらない。
言葉よりも大切なものは、人の良心。誰かを温かく思う心。
まずは、一番近くの大切な人を理解することから始めませんか。

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コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
こんばんは〜^^・
TB&コメントありがとうございました!

私は、この映画の感想が上手く纏まりませんでした。自分がどう感じたのかよく分からずモヤモヤしたんです。
多分映画のテーマである『届け心』や旧約聖書のバベルと、この物語のエピソードが微妙にズレていたように感じたからだと思います。
心の闇…という点からいえば、チエコのエピソードがこの物語の核だった気がします。彼女の壊れそうな心は痛いほど伝わってきました。
凛子さんは体を張って(!!)演じてましたね。見事でしたが少々驚きました(汗)
由香
2007/05/01 21:15
由香さんへ 
コメント&RTB有難うございます。

>私は、この映画の感想が上手く纏まりませんでした
私は感想と言うよりは、連想したことを並べ立てたって感じになってしまいました。
モヤモヤするところまで突き詰めて、私が深く考えなかっただけです。映画のテーマと、旧約聖書のズレとか、全然気づきもしませんでした^^;それだけ由香さんは真剣に、論理的に映画を見てらっしゃるのだと思います。私は感情のままに流されてるところが大きいので(汗)

凛子さん凄まじかったですね〜。よくぞそこまで!何もそこまで!と正直思ってしまいました。あれだけハードな絵を見せられた後に、超あっさり系のラストなんでイマイチ腑に落ちなかったんですよね〜。
めいほあ
2007/05/01 23:29
こんばんは!
私もラストにちょっと不満ありです。ここまで盛り上げといて、これで終わりですかってちょっとツッコミいれたかったです。
菊池凛子は体張ってましたね。正直ここまですごいとは思ってませんでした。チエコの孤独感みたいなのがひしひしと伝わってきました。この映画の出演者の中で一番目立っていたと思います。
とろ
2007/05/05 20:55
とろさんへ
こんばんは。コメントありがとうございます。
とろさんもドラマティックなエンディングの方がお好みだったんですね。同志です!
あれもありだとは思うんです。けど、個人的には肩透かしくらったみたいでした。

チエコちゃん凄かったです。私もまさかあそこまで体張ってるとは思いもしませんでした。ホント、出演者の中で一番インパクトがありましたね。
meihua
2007/05/05 23:09
TB&コメントありがとうございました。
私の方からしようと思ってたんですけどタイミング悪く(^_^;)
また飛ばないですかねぇ。

>怖い怖いと思っていたものの正体は、実はとっても単純なもの。
これですね。meihuaさんも言ってた、自分ではどうしようも出来ない運命。
モロッコの少年の場合、子供にありがちなちょっとした悪戯の気持ちのような…それがあんな結末になろうとは。
やはりラストは消化不良な感じです。
それでも今でも心に残る映画なのが不思議なんですよ〜(^_^;)
「人の心」にふれた作品だからでしょうかね。
meihuaさん、何を仰いますかぁ!
上手くまとめていらっしゃるぅ(^▽^;)
mana
2007/05/07 22:17
mama様 コメント&TB有難うございます。モロッコの少年一家が一番むごかったですよね〜。一応弟君は家族を思う心を手に入れたんだろうけど、その代償はでか過ぎです。
ラストやっぱり消化不良ですよね。
分かります〜。でも、見なきゃ良かったという訳でもない、ホント不思議な映画でした。
私には難しかったです。
いや、これブログに感想なんて書こうか?!全然思いつかないまま書き始めて、だだ〜っと書きなぐったんです。
mamaさんの優しいお言葉に感謝です!!
meihua
2007/05/08 03:18
こんばんは。久しぶりにお邪魔します!
読み応えのある感想、読ませて頂きました☆
私も、菊池凛子さんの体当たり演技に、圧倒されてしまいました(>_<)!あそこまでスゴイとは、正直思っても見なかったです!
マキサ
2007/05/09 23:43
マキサさん こんにちは。こちらこそご無沙汰しております。感想を読んで頂いた上に、コメントまで有難うございました。
菊池さん凄かったですね〜。一生忘れられないインパクトありました。あれぞ正に体を張った演技です。
めいほあ
2007/05/10 17:51

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