もっとベタベタなストーリーと演出かと思ってました。 実際、そういう演出と配役も多かったけど。(゜▽゜)\(−−;) オープニング風が吹くシーンとそこにのっかってくる音楽で「あれっ、もしかしたら・・・」とちょっと期待((o(^-^)o)) 主人公が音楽を好きなだけに、使われてる音楽(個人的に主題歌除く)が良かったと思います。 主人公の李さんを演じたイ・テソンが、本当にそこにいそうな韓国からの留学生を好熱演してます。 また李さんが尊敬するアボジ(お父さん)も、穏やかな雰囲気で凛とし、寡黙ながらもしっかりと一家を支える韓国の理想のお父さんって感じです。 そんな家ないよ!と突っ込みたくなるくらい、幸せで平凡な家庭ですが、そういう暖かいきちんとした家庭で育ったからこその李さんの行動だったんだろうなと思わされます。 日韓の家族観の違いやら、文化の違いなんかが見てて面白いかったです。 チェリー ![]() ただ韓国人、外国人というだけで差別を受ける。一度は日本を嫌いになろうとする李さん、そこをやんわりと、けれどしっかりと諭すアボジに感動しました。 「感情に流されてしまうと、色眼鏡でしかモノを見れなくなってしまう。」 物事の本質をずばりついた言葉です。おじいさんは日本に強制連行され、お父さんは日本で苦労した、自分自身5歳までは大阪で育ったというアボジ。決して日本に対していい思いを抱いてはいなかったのではないかと思います。ものすごい説得力でした。 私も中国大陸で日本人ってだけで、タクシーの中で「侵略戦争についてどう思う?」そう何度北京の運転手さんに責められ、謝罪を求められたことか(T^T)日本人というだけで憎しみの視線を向けられるし。でも、勿論そんな人ばかりじゃないですから。。。 深く相手の文化や習慣を知ってしまえば、「あー仕方ないよね〜\(−"−)/」と思えることも多いのですが、よく知らない国や国の人で、たまたま嫌な人に当たると、もうそれだけでその国に対する印象が悪くなることがあります。修行の足りない私は、正直そんなことがあります。実はこの映画を見る前日、そういったことで、どえらく落ち込むことがあったのですが、このアボジの台詞やら、李さんの頑張りを見ている内に、これくらいで負けてちゃダメだなあと元気復活しました。 今の日本の現状を、韓国の青年の目を通してもう一度考えさせられたり、自分自身が偏見を持つ人間になってはいけないと教えられたりと、思っていた以上に深い映画でした。政治的、歴史的背景を入れたシーンで気になるところはある(日本or韓国にえらく気〜使ってるな〜orまさか本気かよ!!)ものの、この映画の本質は変わらないと思います。あくまで李さんから見た日本と、李さん家族の物語。(←あくまでフィクションだそうです。) あんまり評判芳しくない今作・・・気恥ずかしくなるような恋愛シーンやその他色々あるけれど、まあ普通の青春映画です。 一つの事実だけをベースにして、後は監督が描いたフィクション。 エンディングロールの後、李さん本人の写真が映し出されます。とても澄んだ笑顔です。 |
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誤解されてたらと思い、一つコメントさせていただきます。 |
通りすがり 2007/02/14 18:36 |
通りすがりさんへ |
meihua 2007/02/15 01:27 |
通りすがりさんへ |
meihua 2007/02/15 01:29 |
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meihua 2007/02/15 01:30 |
この映画の中には、確かに日本人が見て不快に感じる部分もあるでしょうが、それだけに目をやるのではなく、折角見たんだから何かいい所、反面教師を発見しようと思いました。映画というのは、こうして同じものを見ても、それぞれ違った感想を持つから面白いし、そういう違った見方を知ることこそが人を知る、他人を理解する第一歩だと思います。それ自体がとても大切なことだと思っていますので、そしてそのことを相手にぶつけることが出来るのはまた素晴らしいことだと思います。 |
meihua 2007/02/15 01:31 |
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