Meihua's English Diary

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zoom RSS ハゲタカ 第一回 日本を買い叩け! 

<<   作成日時 : 2007/02/18 01:35   >>

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誰かが言った。
世の中の悲劇には二つしかない。
一つは金のない悲劇。
そしてもう一つは
金のある悲劇。

1998年 6月 NY ホライズン・インベストメント・ワークス(投資会社) 
鷲頭政彦 日本法人 ホライズン・インベストメント・ワークス代表に就任。
アメリカ本社から日本の買い叩きを命じられる。期限は5年。

1998年 8月 東京 三葉銀行
政府の調査を前に資産流動化対策室が設けられる。 室長:柴野健夫。

1兆を超える公的資金投入後も銀行の不良債権は一向に減る気配を見せない。
政府は本腰を入れて、各銀行の不良債権処理を調査することを各行に通達。

鷲頭政彦NYから日本へ舞い戻る。

三葉銀行、不良債権処理の為『バルクセール(不良債権の一括売却)』を計画。
購入予定先:ホライズン・インベストメント・ワークス 

負債総額約1000億円(三葉銀行算出価格410億)→ホライズン購入価格90億円



ー鷲頭政彦ー

三葉銀行・丸の内支店で営業を担当していた。
バブルが弾けて、銀行は貸し渋りに走った。
バブル時代は何とか金を借りてもらおうと、あの手この手で事業者から個人まで過剰融資の嵐だった。
それが一転して『貸し渋り』となった。企業再生の為の追加融資なんて、回収が見込めない先にとんでもない。
小さな町工場、上の命令で融資を断った。

そして工場主は自殺した。

その時、銀行の先輩 柴野健夫が私に声をかけた。
その一言が私の人生を変えたのだ。





ー柴野健夫ー

一刻も早く不良債権を処理しなければ、自分達が潰れる。
銀行が潰れるなんて考えもしなかった。
切り札として『バルクセール』を行うことにした。
銀行に山積みにされた不良債権を一括して、どこかに買い取って貰うのだ。

外資の投資会社が名乗りを上げてきた。
日本法人ホライズン・インベストメント・ワークス社。
社長:鷲頭政彦
顔合わせの日、行員一同驚いた。
「日本人!」
なんとなく緊張感が緩んだ。
「お久しぶりです、柴野さん。」
社長である男が私に向ってそう言った。
記憶を辿る。思い出せない。
丸の内支店時代に半年一緒に働いたという。


「適正な購入価格を提示して欲しい。」
バブル経済の膿を出してしまわなければ、日本は本当の意味で立ち直ることは出来ない。
ビジネス抜きの本当の気持ちを語ったつもりだった。


しかし、鷲津政彦は非情だった。
バルクセールの査定価格は役員を取り込んで9.1%。
その上、バルクセールの中に入っていた老舗旅館 西の屋のご主人を自殺に追い込んだ。

「どうしてそんなことが出来るんだ。」
私は彼に詰め寄った。
すると彼は思いもよらない言葉を返してきた。
「あなたですよ、あなたがボクを変えたんだ。」

覚えていない。




ー三葉銀行 役員 飯島ー

とにかく今を乗り切ればいい。
どんなカタチでもいいから、不良債権を銀行の帳簿帳から消去すればいいのだ。


バルクセールとは「福袋」のようなものだ。
アッと驚くような素晴らしい商品が入っていれば、売れ残りのどうしようもない商品も入っている。
それでも、トータルで見れば得をした気分になる。
しかも中身は秘密だ。
中に入っていた債権について情報を漏らせば、大変高額な違約金を取られる。
中身の情報について最初に『秘密保持契約』を結ぶ。
暴力団関係の不動産、代議士絡みのペーパーカンパニーなど、決して表に出せない債権も秘密裏に処理できる。


バルクセールのメリットを利用したつもりだった。
奴の方が一枚も、二枚も上手だった。奴を見くびっていた。
そこを逆手に取られ、脅された。

「何様のつもりだ。」

結局奴のいい値で売るしかなくなってしまった。





バブルがはじけ、銀行が潰れ始め、銀行の金利はゼロ近くまで下落する。馴染みのない外資ファンドの名前をよく耳にするようになった頃、日本経済はもう自分達だけの力で立ち直れないところまで落ちていた。


誰かが泣けば、そこには必ず笑うものがいる。
日本経済の窮地に現れたのが「はげたか」と呼ばれる人々。


アメリカ資本の投資会社。足元を見て、ふっかける。ぼったくる。二束三文で買い叩かれる日本。


日本はこれからどこへ進むのか?どこへ導かれていくのか?そして、その舵を取るのは日本ではない。


アメリカに突かれ、やっと重い腰を上げる。上げたはいいが、すでに手遅れだった。


手遅れになった頃が狙い時だったのかもしれないなあ。
手遅れになるまで、日本が弱るまでジッと獲物が息絶え絶えになるのを待っていたんじゃないかと疑ってしまいます。


自分を守ることだけで誰もが精一杯。
明確なビジョンもないままバブルに踊らされたツケが、莫大な借金。
「自分は被害者だ。」と借金を返すあてのない老舗旅館の経営者が叫びます。
「その原因を作ったのは間違いなく自分自身だ。」鷲頭さんのお言葉はもっともです。

確かに彼は経営者として失格だったかもしれない。
けれども、彼は加害者であり、被害者なんだと思いました。

銀行で働く人々も加害者であり、どこかにまた被害者がいる。
鷲頭政彦も上の命令で融資を断り、人を一人死なせてしまった。
心に深い傷を負ったことは間違いないと思います。
そこから彼がどうしてまたこんな仕事をするようになったのかはまだ謎ですが。。。


自分が属している世界で、それぞれの思いはあるだろうけど、金に踊らされる人々は皆加害者であり、被害者である。
そのことを強く考えさせられる金にまつわる悲しい人間ドラマ。


大森南朋(なお)初主演作。原作の雰囲気にもあっているし、主人公の抱えた深い悲しみを全身に湛え、その悲しみは彼にしか表現できないんじゃないかと思うほど。

共演陣も素晴らしい。柴田恭兵、役柄にとても似合ってる。
銀行のやり方と自分の理想との間で苦悩するエリート銀行員。

その他よくもまあこれだけ集めたもんだというくらい、芸達者さんが揃っている。

ところどころ演出過剰なんじゃない?!と思うシーンもありますが、柴田恭平氏が「ワンシーン、ワンカットがみどころだ。」
と言った通り、どのシーンも見応え十分。
続けて、「気持ちよく受信料を払っていただけるドラマに仕上がりました。」とのコメント。
いや、まあそれも嘘ではないでしょうが・・・それは個人の好みの問題で^^;
私はNHKの骨太なドラマが大好きなので、今の流行を狙うだけでなく、丁寧に作り込んで魅せる社会派ドラマをこれからも作り続けて欲しいと思います。
受信料を滞納したこともない真面目な私の望みを聞いてください^−^

まあ、とにかく土曜の9時がまた楽しみになりました!!

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
これぞドラマ!
っていう力強さが感じられますね。

銀行の貸し渋りによって企業が潰れ人が命を落とす。
それによって被害者となった一人の男が
加害者となって日本を買い叩く。

そして今また被害者となった者が
加害者になろうとする。


そうして金による悲劇は連鎖していく。

今回はその始まりに過ぎないのですが
これからもドンドンと見逃せない展開が待ってそうですね。

>まあ、とにかく土曜の9時がまた楽しみになりました!!
ええ、本当に楽しみです(^▽^)
ikasama4
2007/02/18 02:53
>これぞドラマ!っていう力強さが感じられますね。
v(≧∇≦)v こんなドラマを待っていた!って感じに満足、大満足です。

>金による悲劇は連鎖していく。
>今回はその始まりに過ぎないのですが
これからもドンドンと見逃せない展開が待ってそうですね。
一話たりとも見逃せません。このドラマを見逃した日には・・・(。>0<。)
一日では立ち直れないと思います。ものすご〜くはまりました。

来週まで待てませ〜んo(><)O O(><)o
meihua
2007/02/18 09:37
柴田恭兵さん、復帰でうれしいぃ
という動機不純で1話を見たのですが、
面白いドラマでしたねぇ(*^_^*)
このまま最後まで、行っていただきたいです。
しかし、少々難しそう(^_^;)
金融関係のほうは、全部は理解できそうに無いので、人間関係重視で楽しみたいと思います。
にな
2007/02/18 13:45
にな様へ
>柴田恭兵さん、復帰でうれしいぃ
金融再生のこのドラマで、役者再生したという柴田さん。幾つになられてもカッコいいですよね〜。癌だと分かった時に、「戻れないかもしれないけど、出来たら待っていただきたい。」とプロデューサーに言われたそうですが、戻ってこられて本当に良かったと思います。どのみちこの役は柴田さんじゃなきゃ!!

>面白いドラマでしたねぇ(*^_^*)
ですね〜。もうかぶりつきで見てしまいました。

>このまま最後まで、行っていただきたいです。
仰るとおりです!

>金融関係のほうは、全部は理解できそうに無いので、人間関係重視で
金融戦争ドラマかと思って見始めたところ、ふか〜い人間ドラマですよね。金融の知識なくても、十分に見応えあるドラマになってると思います。




meihua
2007/02/19 08:35

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