Meihua's English Diary

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zoom RSS 愛の流刑地 豊川悦史&寺島しのぶ

<<   作成日時 : 2007/01/16 01:24   >>

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全編通して、豊川さんと寺島さんに魂ごと持っていかれちゃいました。
この映画は賛否両論あるだろうと寺島さんは仰ってましたが、私は思いっきり「賛同」派です。愛憎ドロドロラブストーリーというよりも、裁判のシーンが軸となって物語が進行していく、犯罪ミステリー仕立ての人間ドラマです。どうして二人はここまで堕ちてしまったのか?その種明かしがすすんでいく過程が見ごたえ十分!!それぞれの人物の内面を、奥の奥からえぐりとっているような心理描写が続きます。短いシーンでも、そこには計算つくされたメッセージがあって、どのシーンも最高です。

小説家の村尾菊治(豊川悦史)は、不倫関係にあった女性、入江冬香(寺島しのぶ)をベットの上で首をしめて殺した。
彼女がそうして欲しいと望んだのだ。

仕事に忙しい夫(仲村トオル)からは得られなかった悦び。
愛されると言うことが、こんなにも自分を変えてしまうこととは知らずに生きてきた冬香。

もう、昔の自分には戻れない。今が一番幸せだから、殺して。死んでもいいくらい幸せだから。
あなたの手で殺して・・・



そう言われて、本当に殺しちゃったのが村尾菊治なんですが・・・
刑事さん(佐藤浩一)には、「そんなんでほんとに殺すやつがあるか。」って具合に呆れられます。そんなアホな・・・こいつ何抜かしとるんじゃ!って感じです。

どんなに愛する彼女が殺してくれと言っても、普通殺さないでしょう。
つまりこの二人は、普通じゃないくらいに相手を愛してしまったんですね。

菊治は断固として、単なる殺人じゃないと言い続けます。

「私は選ばれた殺人者なのだ。」

菊治を愛しすぎた冬香は、菊治を誰にも渡したくないから、自分が最後の女になるため、自らの命を絶たせることで彼を独り占めしたのだと。


自分達の愛は、法でなど裁けないし、裁判にかけること自体が間違いなんだ。

これは自分達ふたりの問題で、部外者に何が分かるんだ!

二人で過ごした時間以外の冬香を、菊治は激しく拒絶してるわけです。
私がこの映画を100%肯定的に受け止められたのは、公判のラスト、裁判長に何か言いたいことはありますか?と尋ねられ菊治が口にした台詞のお陰です。それを言っちゃうと面白くないので、ここには書きませんが。

冬香に対する狂おしい愛は貫きながらも、一つ冷静になって回りを見渡すことが出来た菊治。

「虚無と情熱」という10年振りの恋愛小説を、冬香との愛を元に書き上げるのですが、「情熱」は女で「虚無」は男なのかもしれません。
情熱だけで突っ走れたなら、冬香の後を追おうとして自宅マンションの屋上から飛び降りようとしたあの時、きっと菊治は躊躇うことなく死ねたことでしょう。



冷静に見れば、この上なく「女は怖いな〜。自分が一番大事なのかよ!」という映画なのかもしれません(^−^;)
けど、折角なのでここは二人の熱情に任せて楽しみましょう。



主役の二人は、息遣いまで溶け合いそうに一つとなって凛として美しく、全てのシーンに存在していてます。
アップが多いんですけど、もう惚れ惚れするほど、どの表情にも仕草にも嘘がない。
全身全霊で「菊治と冬香」でした。
「役者」という骨太な言葉がぴったりの、超カッコいいお二人でした。

激しいシーンなんかも、一瞬びっくりはしましたが、いい意味でいやらしくなく、これほどまでに愛し合ったからこそ、こんな事件が起きてしまったのね。と必然が感じられるほどです。


この映画で唯一気になったのが、ハセキョン検事さんの衣装。あんた被告人まで誘惑する気かい?!的に、お堅い場所ばかりなのに、必ずどこかで女を強調してるその姿。それがとても不思議だったのですが・・・

冬香が「それを知っている女」だとすると、ハセキョン検事は「それを知りたいと思っている女」なんですね。

冬香は、女である自分を世間には隠しながら、その内面に激しい想いを秘め、それを愛する人の前では曝け出したーそんな達人な域まで辿りついた訳ですが。
一方ハセキョン検事激しくそんな愛を求めているけれど、素直に自分の思いに突っ走れなかった過去を持っていて、まだそんな愛の呪縛から逃れられない。自分を解放できてない。
女を強調した洋服や、攻撃的な言動、タバコなんかで、自分を外側から飾って、守って、大好きな人の前でも本性を出せずにいる。まだまだ可愛いお子様なんですね。



登場人物一人一人に、それぞれの生活が、物語があるのだろうと思わせるようなしっかりとした人物像と、短いシーンでも、そこにしっかりと命を吹き込む俳優さんの演技。


スクリーンに映し出される美しいヒカリと影。そこに確かに息づく二人の愛の軌跡。


ラストシーン、冬香の本当の心を知った菊治は、彼女の魂を感じます。
そして流れてくるのが〜「哀歌(エレジー)」by平井堅
ほら、お泣きと言わんばかりのこの曲。
実は一番ずるいのはこの曲だったかも・・・

(愛の流刑地公式サイト)http://www.airuke-movie.com/index.html

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
今日初めて観ましたが、
まだまだ何度も観たいです。

2007/02/13 17:20
雲さんへ
本当に何度も見たくなる映画ですよね。余韻が残るし、久々に濃厚で濃密なラブストーリーを見たと思います。
めいほあ
2007/02/14 00:20

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