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雪平さんへ 「予告小説連続殺人事件」 「募金型誘拐事件」 「×マーク連続殺人事件」 雪平さん、僕はずっとあなたに復讐することだけを目標に、死ぬ気で頑張ってきました。 僕が施設で兄弟のように育ったユタカを、あなたが射殺してからずっと、僕からユタカを奪ったあなたから「愛するもの、大切なもの全て」今度は僕が奪ってやるつもりで命がけで始めた犯行でした。 まずは検挙率NO1のあなたに近づくために、警察学校をトップクラスで卒業し、捜査一課に配属されました。 あなたの下につくように命じられ、あなたの部屋に最初に訪れた時、僕はあなたを殺す気でした。でも、さすがに無理でしたね。 僕が3年前に立ち上げた「復讐サイト」でまずは瀬崎を使って「予告小説連続殺人事件」 「あなたの愛するもの=幼馴染の松本リエコ」を殺させ、「あなたが愛しかけていた瀬崎」を事件の犯人としてあなたの手で射殺させました。 あなたも世間も、この事件で5年前、パチンコ店で従業員5人を刺殺した犯人〜僕を助けようと、あの悲惨な暮らしから、僕を解放しようとしてくれた心優しいユタカ〜を殺人犯として僕の目の前で何のためらいもなく射殺した事件を思い出させてあげたかったんです。 でも、瀬崎とあなたが部屋に入るのまで見届けて、僕は少し複雑な気持ちでした。 何故なのかはあの時は分かりませんでしたけど。 あなたの評判は地に落ちていった。 「加害者の人権を無視する女刑事」 「人殺し」 瀬崎の逮捕劇のどさくさを利用して、今度は警察に恨みを持つ牧村さんと蓮見さんを使って、「募金型誘拐事件」をヒントを与え犯行を実行させました。 大切な娘さん、未央ちゃんがいなくなって半狂乱のあなたを、僕はどんな気持ちで見ていたか分かりますか? 「雪平夏見の預金口座に身代金を振り込め」 この犯人の要求は更にあなたを追い詰めました。 最後には、身代金目当ての狂言誘拐とまで世間からバッシングされ。 娘を助けるために、犯人に頭まで下げて、あなたのプライドをずたずたにしましたよね。 蓮見さんがどうしてあんな犯行に及んだのかは僕には分かりません。 本当にお金のためだけだったんでしょうか? 牧村さんが警察への恨みを晴らして、あなたに逮捕された日、僕は牧村さんをライフルで射殺しました。あの日はやることがいっぱいで、牧村から撃たれた傷がまた開いて血が出て大変でしたね。 「ばかかお前は。」 そういいながら、僕の傷の手当をしてくれましたね。 未央ちゃんがあなたの家にきてから、僕は家政婦同然で未央ちゃんと過ごしました。 未央ちゃんとどう接していいのか分からない... そう僕に弱音を吐いたあなたに付き添いながら、僕は「×マーク連続殺人事件」を行っていました。久留米を殺した頃僕はもう、どうしようもなく寂しくて、あの復讐だけの生活に疲れていたのだと思います。 三上さんに寂しいと指摘されて、ああそうだなと自分自身納得したような気がします。 最後の仕上げ、あなたの愛する元旦那さんを、「×マーク連続殺人事件」の犯人に仕立て上げようと頑張りました。でも、一方で僕は本当にあなたに魅かれていったのだと思います。 旦那さんに嫉妬していたのかもしれませんね。 それでもあなたには負けました。 僕の方が“罠”にかかってしまって、驚きました。 「やっぱり雪平さんはすごいや。」 思わずそう声が漏れました。 それから僕は最後の仕事のために、5年前あなたがユタカを射殺したパチンコ店へと、車を飛ばしました。あなたなら間違いなく追いかけてきてくれると信じていました。 僕は覚悟を決めていました。 あの場所で、あなた自身の手でこの生活から解放してもらおうと。 僕はもう疲れきっていましたから。 憎い店長を銃で負傷させて、ユタカが撃たれた踊り場に出ました。 そこであなたは、僕の名前を呼んでくれましたね。 僕は最初からもう店長を殺す気はなかったんです。 最後に僕は、上手にあなたを騙せましたか? あなたはやっぱり躊躇わずに僕を楽にしてくれました。 僕の復讐は完成しなかったけど、あなたに会えて本当に良かったと思っています。 でも、もしあなたが僕の事を・・・ いやそんなことあるわけないですよね・・・ 僕がどうしてあの場所を選んだのか、あなたなら今頃気づいてますよね? あなたを愛してました。 だから、僕からの最後のメッセージを受け取って下さい。 安藤 |
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